国際協力の難点

普段国際協力とか全然興味がなくて、そういった情報を耳にすることもないのですが、先週の授業でボランティア留学に行った学生さんの話を聞く機会があって、そこで色々考えさせられることがあったのでノートします。

彼女はボランティア留学ということで数ヶ月をアメリカで過ごし、ボランティアをする際に必要な知識の習得や言語教育を受けてきて、その後半年間アフリカの地でHIV感染予防のNPOに参加し、そこで得られた体験をもとに今回プレゼンをしてくたださった。

以下はその中で特に関心を持ったことについてと、そこからの考察です。

まず1つ目にNPO間について。
先ほども記述したように、彼女の参加したNPOHIV感染予防キャンペーンを推進しているのだが、そのキャンペーンは複数NPOが分業してそれぞれ役割分担をし、彼女の参加したNPOは「現地住民との対話」を中心に行っていた。このように大規模なNPO同士だと役割分担がされ、効果的な政策を推進することができると考えられる。

2つ目に現地住民のニーズ把握について。
彼女がこれまでの活動を通じて感じたことは、「自分たちが「こうなればこの人たちは幸せである」という固定観念が打ち破られる」ことだという。それは根底に価値観の違いがあり、それを理解した上で何が自分にできるかを考えなければならない。

上2つから思ったのが学生による国際支援団体。彼女からは、学校の授業などの兼ね合いで短期間しか行けないため、活動中に反省をして切り替えることが困難。さらに活動が「教科書で学んだことの実践」になっている、という問題点があることを聞いた。

学校の制度にも問題はあるけど、今回はひとまず置いておき、大学生による国際支援のあり方について「せっかく研究機関内にあるのだから先行研究や多くの実績を持つNPO活動をもっと参考にするべきでは」「学生によって一から作り上げるのではなく、既存NPOなどに乗りかかる形で国際支援が行えないのか」といいう疑問が浮かんだ。新しい団体を立ち上げるよりそちらの方が実効性のあるボランティアができるのではないか。
既存団体への参加をボランティア希望者へのヒアリングなどを通じて決定し、参加を促すなんかしている団体てあるんかな?
あと大学内の国際協力サークルが非常に乱立している感があるのですが、ボランティアセンターなんかがそういった関心のある学生をまとめあげるようコーディネートする方がいいのでは?実際にされているのかどうかわかりませんが、ふと思った。

3つ目に政府とボランティア団体の連携。
発展途上国では政府と同レベルでNPOが力を持っている。
しかし政府との連携がうまくとれず、活動が頓挫することが多々あるという。まぁたくさんあるNPOの中からどれを政府側としては信用すべきかという問題があり、その多々あるNPOが連携し役割分担することがまず重要なのかなと思う。
ただやっぱり連携となるとNPOの強みである「自分たちの持つミッションに自由にアプローチする」ことが政府の下請になってしまい発揮できなくなるのではと思うと、「連携」といってもデリケートな議論が必要とされるとこだろうなと、なんかまとまりのない感じですが一応しめます。