【講演会のまとめ】ストック時代を生き残るために!既存住宅にもっと価値を

体調を崩して家でゆっくりしている時間ができたので、先日参加した不動産に関するイベントについて書き留めておきます。


1つ目が都市居住推進研究会の定例会への参加。
講演テーマは「ストック時代を生き残るために!既存住宅にもっと価値を」で、講演者はNPO法人住宅長期保証支援センターの鈴森素子氏。

フローからストックへと言われるように、今は良好な住宅ストックを形成・将来世代へ継承することが求められている。その方法の1つに既存住宅流通市場の環境整備が挙げられ、本講演では住宅履歴情報という「いつ、だれが、どのように新築や修繕、改修・リフォームを行ったかの記録書」の蓄積と活用方法について、NPO法人住宅長期保証支援センターの取組を中心にお話をうかがった。

住宅履歴は有名ハウスメーカーでは、新築建設から修繕までシステマティックに行っているが、地域の工務店など中小企業では新築引渡し後の点検・修繕がシステマティックに行われていない、また廃業後のフォローできていないところが多い。これら中小企業による点検・修繕のサポートをすることが、本支援センターの重要な役目でもある。
さらに住宅履歴情報があると次のようなメリットがある。①計画的な維持管理、②合理的なリフォーム、③売買に有利、④災害時など迅速な対応。


講演を聞いて思ったことは、質疑でもあった第3者によるチェックが必要だということ。現制度では定期点検は、点検登録店の住宅インスペクターや住宅メンテナンス診断士が行い、その情報を本支援センターが登録住宅の住宅履歴として蓄積していっている。しかし、その情報の信憑性を確認する機関はなく、万が一不正があった際に住宅履歴全体に対する信頼を失うことになる。

今回の定例会に出席して、このような取組を政府もチームを作って動いていること、このような体系的な取組があることを知れてよかったです。マンションの管理情報の研究の参考にもなりそう!!


色々な知識を得られる講演会でした!