京都購入グリーンネットワークさんに訪問

昨日は京都購入グリーンネットワーク(GNP)さんにインターンの相談でお伺いしてきました。
GNPは今は「グリー ン購入」の普及を通じて、京都のものづくりや人々の暮らしがより環境に配慮されたものになるよう活動をしていらっしゃる団体です。グリーン購入とは物を買う際、まずは必要かどうかを考え、さらに次に「環境」に配慮された商品を購入することです。

なぜNPOインターンしに行きたいのかというと、?将来NPOに関わる仕事がしたいと考えて、そのキャリア形成の参考にしたいと思っている、?研究内容がNPOの役割を重視しているのでその参考にもしたい、とお世話になっているNPO団体の方に相談したところ、こちらの団体を紹介されたという流れです。

ヴィジョンから、どんなプロジェクトをしているのかといった具体的なことや、GNPの活動の方向性などを教えてもらいました。

色んなプロジェクトを教えてもらい、どれも興味深くて関わってみたいと思うのですが、特に興味深いと思ったのが

  1. ホテルのエコ化:環境に配慮した宿作りをしていこうというプロジェクト。そして宿泊者にそのような活動についてどう思うか、またエコ化に対する意見を求めるアンケートをしたところ、「食」に関する意見が多かったという結果がでる。レストランで大量に出てくる食事がもったいないため、提供される食事の量の指定ができるように、といった政策ができたという。他にも観光のためにレンタサイクルとの連携が欲しい、という意見も。
  1. 職員食堂メニューをエコ化:具体的には同じ地域でできた食材を使用することで配送にかかるCO2量を減らす、というプロジェクト。実際に根菜が多い冬にやって算出してみたところ、通常の排出量を8割減させるという成果が!
  1. 環境首都コンクール:「エコシティをつくる」という環境市民のミッションを果たすためのプロジェクト。詳しくはリンクから見てください。特に興味を持ったのが環境基本計画書を作成する際に市民に参加してもらい、?持続可能な社会を形成するためには何が課題か、?それを解決するためにはどんなプロジェクトが必要か、といったところまで考えるところです。通常環境基本計画書はコンサルタント会社に丸投げして、市の実情に合わない計画書ができたり、その計画書の存在が市民に知られていないということはよくあります。それを市民自らが計画を立てて課題解決のための具体策までを一緒に考えるのはとても大事なことかと思います。なかには計画を立てている中で市民が自らプロジェクトを実施したいと名乗りだし、実際にプロジェクトが動き出すこともww

最後の環境基本計画書やマスタープランなんですけど、プラン時に市民を取り込んでもアクションまで市民を巻き込めていないケースが多い。そしてプラン実現のプロセスまでを示しているものが少ないと思われます。ということで環境市民の「課題」を「プロジェクト」にして、市民を巻き込みプランを実現させるという手法は本当にすごい。


と興味関心があることを長々と書いてきたのですが、GNPについて。
正直自分は「もっと踏み込んでもいいのではないか」と思いました。例えば上で示したプロジェクトはいずれも「食」に関することであり(ホテルについてもその課題が見えているし)、地産地消をもっと推進していってもいいのではないかということ。担当の方は「マンパワー・資金にも限りがある」ということをおっしゃられました。確かにそのとおりですが、農業推進系NPOと連携すれば実現不可能ではないはず。どこまでNPO同士の連携があるのかは知りませんが、あまりそれが見えなかったというのが素直な感想です。あとwebも各プロジェクトをもっとわかりやすく紹介してもいいのではないかと。



あとNPOと大学の連携について。昨日の会議でも、研究材料・資料がたくさんあることを知りました。あと学生がもっとNPOに参加・また自身でプロジェクトorNPOを立ち上げることも可能ではないかと思いました。確かにNPO運営やプロジェクトを実行することは口で言うほど簡単なことではないのですが、大学とNPOがどれだけ連携できているのだろうか、またNPOの受け入れ体制はどうなんだろうか…というのも気になるところです。


あと、こういったことが実際に「行動」してみないと見えてこないということ。やっぱり行動あるのみですね。